ぼくの名前はサイコロキャラメル。
念のために説明すると、ぼくはサイコロを模した赤と白の箱の中に入ってるキャラメル。
お菓子の国シュガーコート諸島で生まれたぼくは、いつかおいしく食べてもらうためにここにいるんだ。
ところがルソレでぼ〜っと歩いていたら、フライパンが近寄ってきて、その大きなパンの中にぼくを入れようとした。
熱い熱いフライパンがぼくの身体半分ほどをじゅっと焦がす。
やめて、やめて!ぼくはキャラメルなんだから、これ以上温められたら真っ黒焦げになっちゃう!!
慌てて箱の中に逃げると、フライパンはどうしても焦げ焦げにしたいのか、ぼくの周りをぐるぐる。
箱の中にいても熱気が伝わってくる。
早く逃げたいけど、時々箱ごしにごんごん叩かれるから動けない。
熱いよう…溶けちゃうよぅ…誰か助けて〜…
しくしく泣いていると、視界からちょっと消えていたフライパンが燃え尽きた。
「あ。今だ!」
平安京のゲートの方へ逃げると、復活したフライパンも追っかけてきた。
目の前に迫ってきたからもう一度箱の中に避難。
ここにいたら安全だけど、早く☆海へ行かなきゃ行けないのにどうしよう。
こうなったら勇気を出して…
また見えなくなった隙に目の前のゲートに飛び込んで、何とか脱出成功。
ふぅう…危なかった。
ぼくの友人、飴くんにこの話をしたら、細い足をぽーんと投げ出して言った。
「オレらは食われてなんぼのもんだ。もし、お前が真っ黒焦げにされて食われたら…」
言ってみよう、言ってみよう。
もし逃げ切れなくて食べられることがあったら、どんな食べられ方をしても言ってみよう。
「おいしかった?」
フライパンな人…ぱっと見、取っ手の取れる〜♪かと思いきや、
後になってログをじ〜っと見ると、某小説で登場する双刀将軍…のようですね(’’;
いやぁ…最初の思いこみからフライパンにしちゃった(爆
それにしても、シュガーコートで生まれたキャラってどれぐらいいるんだろうなぁ
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